急造2シャドーで挑む松本山雅戦~コンサドーレ奮闘日記~

4連勝中も松本戦は飛車角落ち

 クラブとして初のJ1で4連勝を成し遂げここからどれだけ連勝を伸ばせるかというなかで今節はアウェーに乗り込み松本山雅と対戦した。

 前節から今節を迎える間にカップ戦を挟んだがそのカップ戦に出場したチャナティップが太もも裏に違和感を理由に今節欠場。アンデルソンロペス、ジェイ、駒井、チャナティップと攻撃の核になっている選手の離脱が相次ぎ、4連勝中とはいえより厳しい状況ということになった。

 中心選手を欠いたなかで攻撃の形、フィニッシュまでどういくのかというところに注目があった。

 

早坂&荒野の2シャドーに課せられたミッション

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  欠場のチャナティップに代わって入ったのは早坂で、荒野と2シャドーを組んでブロックを固めるであろう松本のディフェンス陣を崩す仕事が求められた。

 試合は前半開始早々に松本の最終ラインからのロングフィードを頭で落とされ前田にシュートを放たれてしまう。22分にはスルーパスを受けた松本の杉本にドリブルで侵入されエリア内でシュートを許すもここは札幌のGKソンユンの好守に阻まれる。35分になり進藤のクロスを荒野が落とし菅がダイレクトで合わせ武蔵がゴール前でコースを変えるも枠には飛ばず。前半終了間際には札幌のテンポのいいワンタッチでのパスにミスがでてハーフウェイライン付近でボールを失いカウンターを受ける。前田大然のスピードを生かしボールを運びシュートを打つもゴールからは外れる。

前半は札幌は前節同様フィニッシュがなく今節は崩すこともできていない。対する松本はカウンターからチャンスをつくるもシュートを決め切れない。

 後半は札幌が守備で狙いどころをはっきりさせる修正を施し高い位置でボールを奪うシーンが見られた。48分には福森のフィードからダイアゴナルランで飛び出したルーカスへ渡りループを狙うもゴールの上。52分には再び最終ラインのロングフィードから鈴木が落とし荒野がダイレクトで合わせるも枠には飛ばず。チャンスはあるがいまいちゴールに詰め寄ることができていない両チーム。61分にエリア内でのワンツーからシュートコースを作り早坂がシュートを放つが松本のGKの守田にファインセーブが出て得点にはならず。このチャンスがこの試合の大きなチャンスだった。その後も福森、進藤が枠をとらえるミドルを打つシーンも見られた。80分にはカウンターを受け前田大然がソンユンと一対一の場面になるも打ったシュートが幸いGKの正面。

 札幌はルーキー檀崎や二種登録の金子を投入し試合を動かすことが求められたがその役割は重かったか、流れは変わらず試合終了。今季初の引き分け。それもスコアレス。

前節とは別チームのような札幌のパフォーマンスだった。

 

早坂&荒野を起用するのであればジェイの早期復帰が待たれる

 離脱者続出の現状を考えると、いるメンバーでなんとかポジションを埋めたという印象。早坂と荒野、鈴木武蔵の3トップでは縦パスを入れたとしても受け皿がなくボールが収まらない。2シャドーのどちらかは一枚剥がせる、仕掛けられる選手がベストだが早坂と荒野を使わざるを得ない状況は続きそうだ。どこかでタメを作れなければディフェンス陣の負担が増えるばかり。檀崎、金子、岩崎の奮起に期待したいところだが時間はかかるだろう。荒野、早坂を生かすのであれば懐の深いジェイでタメをつくり落としを早坂、荒野で仕留めるということがシンプルな方法ではある。しかしジェイはまだ離脱中。厳しい状況だが次節も今節と同じようなメンバーで挑むことになるだろう。

 

次節は首位FC東京

 次節は再びアウェイでFC東京との一戦。いまだ負けがないFC東京は納まりの良いディエゴ・オリヴェイラと爆発的なスピードを持つ永井を2トップに置いている。久保建英のカットインとサイドを突破する自由自在なドリブルをマッチアップする福森がどこまで抑えられるかがポイントになるだろう。前節でフィニッシュまでの明確な形を作れなかった札幌はいるメンバーで攻撃を形にすることが最優先だろう。前線からプレスをかけショートカウンターを狙うのか、ブロックを固め鈴木武蔵のスピードをロングボールで生かす本来の札幌のスタイルではないシンプルなものにするのかミシャの采配にも注目だ。

 

 

 

 

JリーグへのVAR正式導入はいつになるのか

J1第10節は誤審が目立った試合に

 DAZNで毎節行われる「ジャッジリプレイ」という番組ではサンフレッチェ広島横浜FM戦、鹿島アントラーズ清水エスパルス戦そして川崎フロンターレベガルタ仙台で得点にかかわるジャッジで誤審が認められた。どの事象も正確な判定を下すことは難しかったと言える。しかし、難しい事象だったとはいえ得点にかかわるジャッジに関しては多数の人が納得するような正確な判定が必要だろう。

 これまでにもゴールラインをと「越えた」「越えていない」ということやオフサイドを巡っても「オフサイドポジションにた」「オフサイドポジションではない」や「オフサイドポジションだがプレイには関与していないからオフサイドではない」といったシーンはこのJ1第10節に限らず起きていた。それが今節たまたま3試合も起きてしまったということだが3試合も起きてしまっては対策を早期に打ち出さなければならないだろう。

 

VARは得点シーンでの誤審を減らすことができる

 サッカーに限らずテニスやMLB、日本のプロ野球でもビデオ判定が導入されていて2018年のサッカーのW杯でもVARが使われいくつかの欧州リーグでも導入されている。

VARは一度下した判定、もしくは見過ごしたシーンを映像で見直して再び判定を下すことができるシステムだ。展開の早いサッカーの試合ではミスジャッジというのは起こり得る。しかし得点のシーンでもそれが起こってしまうとサッカーというスポーツの一点の重みを知っていればミスジャッジであると後から認められたとしても納得はなかなかできないだろう。人が判定を下す分ミスがでる、そのミスを減らすのがVARだ。

 

JリーグではAAR、VARの試験的導入が始まってはいる

 得点シーンでのミスジャッジを減らすべく導入されたのが副審に加え2人のゴールインやペナルティエリアでのファウルをみる「追加副審(Additional Assistant Referee)」がルヴァンカップで2016年より試験的導入されている。さらにVARについても今年のルヴァンカップの決勝トーナメントから試験的導入される。一見、本格導入はもうそろそろ…と思えるが追加副審は2016年より試験的導入されているが本格的な導入はまだされていない。

 

AAR、VARの導入を阻む問題

 AAR、VARともに審判の人数を増やしミスジャッジを減らすもの。J1、J2 、J3とある日本では導入するにしても審判の数が必要なのだ。VARに関しては審判が再確認したいシーンをピックアップして主審をサポートする技術者も必要となり現在育成中とのことだが本格的な導入はまだ先になりそうでもある。

 

VARはJリーグにも導入してほしい

 現代のサッカーは戦術や攻守の入れ替わりが激しくかつ複雑にもなってきている。

副審はディフェンスの最終ラインにつきながらオフサイドを判断しなくてはならないが、同時に得点時にはゴールラインを割ったかどうかについても見なければならない。実際にセットプレーなどでは最終ラインからゴールラインまでの移動が人間の走力では不可能な場合もあるため現行の審判団4人体制というところに限界が見える。VARの導入は費用の問題もあり厳しいということであればAARでもいいので審判の見れない部分を補うということが必要だろう。

 

 

J1で初の4連勝~コンサドーレ奮闘日記~

4連勝目は今季初の逆転勝ち

 GW最後のリーグ戦で迎え撃つはタレント軍団”ヴィッセル神戸”。

神戸はリージョ監督が身を退き、吉田監督が再登板するという監督交代の動きがあればそれに伴って元ドイツ代表ポドルスキは主将を辞任した。さらにポドルスキ自身のSNSではリーグ戦の欠場を意味する投稿をしクラブからは処分があった。そんなピッチ外での動きも多かっただけでなくリーグ戦は4連敗中という状況は厳しいなかでの対戦。

 対して札幌はここまで3連勝と好調。勢いそのままにクラブとして初のJ1で4連勝が懸かった一戦に臨んだ。

 

 

ストライカーが不在の札幌

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 ここまで7得点を挙げていたアンデルソンロペスが前節の怪我の影響で離脱。

代わりに前節アンデルソンロペスと途中交代した荒野がスタメンに入った。

 一方の神戸はイニエスタポドルスキが不在でサンペールはベンチスタート、ボランチには三田が入るなど、こちらにも変更があった。

 

 試合は前半10分頃に相手のミスから素早いショートカウンターを仕掛けチャナティップが神戸のCB2枚の間を突くスルーパスを出すと反応した鈴木は裏に抜け出しキーパーと一対一だったがシュートはダンクレーの早いカバーにより阻まれる。対する神戸はビジャにボールを集めるも決定的なシーンは作れず。札幌は右サイドのルーカスフェルナンデスを中心に右サイドで起点を作り、いくつものコーナーキックを獲得するも得点は生まれず。前半は崩すシーンや攻撃の形は作ったもののフィニッシュに課題を残す内容。

 後半になって試合が動く。神戸のサイドバック西のオーバーラップからペナルティエリア内まで侵入を許しファウルを誘い出されPKを神戸が獲得する。キッカーのビジャがゴール右隅にキーパーの手を振り切るシュートでゴールを決め先制される。

1点が近いようで遠い状態で先制を許した札幌は荒野に替えて早坂を選択する。

すると、右サイド深くでルーカスフェルナンデスがビジャからスライディングを受けてファウルを獲得。このセットプレーで福森が中に蹴りこみこぼれ球に反応した進藤がCBらしからぬオーバーヘッドを決めて同点にする。

同点に追いついた札幌はこの日3万人越えの大観衆を背に逆転へとさらに攻勢を強める。前線からのプレスでチャナティップがボールを奪いスピードを持って鈴木に託すと鈴木はスピードを殺さずミドルの位置からグラウンダーのシュートを放つがこれはゴール左隅へ外れる。しかし、押せ押せムードの札幌ドームでこの勢いは止まるはずもなく再びチャンスを作る。右サイドで宮澤からボールを受けた早坂がコントロールを効かせてクロスを入れると、これに反応した鈴木が飛び込み頭で合わせゴールネットを揺らし逆転をする。

残り僅かの時間で締めにかかりたい札幌だったがアディショナルタイムでは古橋にチャンスをつくられるなど危ないシーンがあった。しかしソンユンにファインセーブが飛び出し得点を許さず2-1の逆転勝利。神戸にとっては痛い5連敗となってしまった。

 

”崩すこと”にこだわりすぎない攻撃を

 サッカーはあくまで得点を取り勝つことが一試合の最終目標である。そのうえで得点を生み出す手段として”崩すこと”がある。前半の札幌には崩しきったりシュートコースがある場面でも空いているスペースに出すなどフィニッシュがなかった。ビルドアップやミドルサードからバイタルまでのボールの運びではスペースを作ることや見つけることは大事だがペナルティエリア付近はシュートの意識を一番に持ってきてほしい。

 シュートエンドを意識できれば力量のあるチーム(鹿島や川崎など)を相手にしたときにも悪い奪われ方というのは減ってくるのではないだろうか。特に札幌は攻撃時には前線に多く人数をかける分カウンターを受けるときには数的不利の状況で守らざるを得ないので少しでもカウンターを受ける機会を減らしていきたいところだ。

 

次節からアウェー連戦

 次節は松本山雅戦。昇格組ではあるが前田大然や永井龍といった推進力のある選手がいる。先制できれば比較的楽な展開に持ち込めそうではあるが逆に先制を許してしまうと神戸戦より難しい展開になるだろう。

 注目は鈴木武蔵といいたいところだがアンデルソンロペスが抜けたポジションに誰が入るのかという点にも注目だ。荒野の前節の出来となればルーカスフェルナンデスをシャドーの位置にもってきて早坂をWB、もしくは早坂がシャドーにそのまま入るというのも選択肢としてある。

 松本戦を終えれば次は首位FC東京戦。どこまで連勝を重ねられるかACLは目標ではあるがまずは勝ち点を積み上げることに集中してほしい。

3連敗後の連勝~コンサドーレ奮闘日記~

3連敗後の連勝

 J1第4節、鹿島戦にホームで3-1と敗れ続く名古屋戦には4-0。そして第6節は勢いのある昇格組大分トリニータを相手に2-1で敗戦。3試合での失点数は9失点。さらに鹿島戦と名古屋戦の間には代表戦の影響で2週間の間があり修正をする時間があったにも関わらず4失点だったのだ。

 3連敗中のリーグ戦で第7節にはセレッソ大阪と対戦。昨季まで在籍していた都倉選手がいるのは勿論だったがタレント揃いのチームとのこの時期の対戦は不安があった。

 しかし、結果を見れば1-0での勝利。そして横浜Fマリノス戦にも3-0で勝利し連勝を飾った。

 

セレッソ大阪

 この試合では荒野に代わって連敗中のなかでも途中出場で好印象を残していたキム・ミンテをスタメンに起用しボランチに宮澤を一列あげて配置した。このメンバー変更がうまくいき、宮澤はこれまで流れをコントロールできなかった中盤で安定感をもたらした。そしてミンテはビルドアップのセンスは勿論だがカバーリングの面でも持ち味を発揮し都倉にはシュートを許さなかった。

 0-0のスコアで後半まで進み35分にコーナーキックから遂に均衡を破る進藤のヘディングで先制に成功。このまま時計の針を進め難しい試合展開のなかで1点を奪い勝ち点3を得たことに”勝負強さ”を感じた。

 

横浜Fマリノス

 前節で連敗を断ち切る勝利をあげたコンサドーレは布陣に変更はなく試合へ臨む。

布陣に変更はなかったものの相手の3トップに対応するべく守備時には菅がサイドバックの位置に降り4バックを形成するオプションを採用した。前半の早い時間帯にチャナティップのゴールを皮切りに福森の直接FK、アンデルソンロペスの豪快ヘッドで前半だけで3点のリードを奪い後半へ。後半は得点こそ生まれなかったが中盤を閉めサイドでの攻撃に限定させることにより決定的なチャンスを作らせることなく試合終了。

2試合連続のクリーンシート、そして連勝に成功した。

 

ボランチに安定感が生まれた2試合

 宮澤がボランチに入って以降ペースをコントロールできず嫌な時間帯にカウンターを受けるというシーンは少なくなった。荒野には運動量とハマれば強いインターセプトの読みがあるが一方で潰さなければいけないシーンで強引に止めるシーンというのは少ない。宮澤には対人の強さとファウルでも止めるというゲームの流れを読む力がある。両選手とも異なる面で持ち味があるがカウンターを受けての失点が多かった現状ではボランチに宮澤を置きCBにミンテというのが最適解なのかもしれない。

 

ビハインドの状況での引き出しが今後のカギ

 連勝をした2試合ではクリーンシートのため当然失点はない。勿論先制を許した展開もない。そのためビハインドの状況になったときにプレスのかける位置や連動、攻撃のパターンでの引き出しの多さがカギになるだろう。連動していた3トップのプレスもビハインドの状況でも続けられるか。アンデルソンロペスは試合を追うごとにフィットしているように思うが、ボールが来ないときや守備機会が多い試合ほどフラストレーションをため前から追わないなどのこともある。ビハインドの状況での試合展開ほどチームの力が試される機会はない。

 

 

 

J1補強ピックアップ

バルセロナ在籍歴のある選手やロンドン五輪得点王などビッグネームがJリーグに!!

 昨年の夏の移籍期間にはイニエスタフェルナンド・トーレスJリーグに参戦しリーグとしても盛り上がった一年。グッズの新作やレプリカユニフォームの売り上げも伸びたのではないだろうか。イニエスタが来ることによって普段Jリーグをあまり見ない人にもスタジアムに足を運んでもらえたことによりヴィッセル神戸だけでなく対戦チームのホームの試合での観客の数も増えた。

 今年の1月の大きな移籍期間ではバルセロナで3トップの一角を担っていた

ダビド・ビジャが神戸に、そしてロンドン五輪得点王のレアンドロ・ダミアンが川崎に加入する。

 ここではいくつかのクラブに注目して補強をみていく。

 

 

1.川崎フロンターレ

 

 昨季J1リーグ2連覇を成し遂げ連覇ボーナスがプラスされた大きな分配金を手にすることができた。ハード面にも予算は投入されているが、補強にも積極的な動きが見られた。

 外国籍選手にはレアンドロ・ダミアンとマギーニョ、ジェジエウが加入。日本人ではC大阪からは山村、広島からは馬渡さらにレンタルではあるがJ2山口からはGK藤嶋を獲得した。

 新たな顔ぶれは少ないが得点源になり得るレアンドロ・ダミアンやセンターラインどこでもこなせる山村そしてエウシーニョの抜けた右サイドに馬渡とマギーニョ。どれもピンポイントにレベルの高い選手を獲得できた。今年もACLを戦う川崎はターンオーバーをかけても高いレベルを維持するために層を厚くする補強になった。

 鬼木監督で3年目の今シーズンは3連覇にも期待がかかる。

 

 

2.ヴィッセル神戸

 昨季途中で指揮を執ったリージョ監督が今シーズン目指すスタイルは「バルサ式」。

キャンプからポゼッションを落とし込みチームとしてのスタイルを確立できるか注目だ。

 バルサ式を目指す神戸はバルセロナ在籍歴のあるダビド・ビジャを獲得。さらに予想されるシステム4-3-3のトリプルボランチの一角「アンカー」としてC大阪からは山口を獲得。両SBには鹿島から西、G大阪から初瀬が加入。ややCBの補強がないことが不安材料ではあるがビジャ、ポドルスキイニエスタの3枚の加わる攻撃には注目だろう。

 中位でシーズンを終えることが多かったが今年は優勝争いにも絡んでくる可能性が高い。

 

3.浦和レッズ

 昨季シーズン序盤は苦戦を強いられたもののオリヴェイラ監督への交代後の立て直しはお見事と言わざるを得ない。今シーズンはさらにこのスタイルを熟成し開幕から良いスタートダッシュを決めたいところか。

 李忠成横浜FMへ移籍したが杉本健勇を獲得しFWが一層厚みを増した。CBには柏から鈴木大輔が加入し熾烈なレギュラー争いが予想される。左WBとし山中も加わり攻撃のバリエーションは増えるだろう。そして昨季定位置を掴んだ東京五輪世代の橋岡が今年更なる成長を遂げればより怖さは増すだろう。

 各ポジションにタレントをそろえJ1優勝も狙える戦力になったはずだ。

 

4.鹿島アントラーズ

 クラブW杯では19歳安部の躍動が見られ未来は明るい一方で昌子の海外移籍そして西大吾の移籍の影響は小さくないだろう。小笠原が引退し新たにキャプテンとなった内田篤人を中心にJ1優勝を狙う。

 ボランチに清水から白崎をそしてFWには横浜FMから伊藤を獲得し、昨季J2町田でインパクトを残した平戸がレンタルバック。CBの補強がブエノのレンタルバックのみということや西の穴埋めが不安材料だ。

 犬飼やチョン・スンヒョンの二人が夏の移籍期間までに大きな離脱なく過ごせれば良いが離脱時には若手の町田そして流経大柏から入団の関川の奮起に期待というところか。昨季後半には過密日程ながらも鈴木優磨はフル稼働しクラブW杯ではケガのため出場できなかった。この鈴木にかかっていた負担を新加入の伊藤がどれだけ軽減できるかもポイントになるだろう。

 

5.ジュビロ磐田

 昨季J2とのプレーオフを制し今季もJ1の舞台で戦うが残留争いだけは避けたいところだろう。名波体制6年目の長期政権だが立て直しに注目したい。

 FWにルクセンブルク代表のロドリゲスを迎えた。しかしロドリゲス以外の目立った即戦力の補強がない。川崎から森谷やJ2山形から中山を獲得したがこの2選手がレギュラー争いにどれだけ食い込めるかだろう。川又や大久保らベテランの2人のアタッカーに今シーズン頼らざるを得ない状況になるのだろうか。

 スピードのあるアダイウトンがいる左サイドの攻撃はストロングポイント。しかし昨シーズンは大きな離脱があり試合に絡むことが難しかった。離脱せずにシーズンを過ごすことがまずは大事だ。ウズベキスタン代表のムサエフ、田口のダブルボランチ山田大記サイドハーフなど中盤はタレントがいる。あとはフィニッシャーが出てくれば苦しい戦いは避けられるのではないだろうか。小川航基の成長にも注目だ。陣容自体はそれほど昨季と変わらないが安定した戦いぶりで残留をつかみ取りたい。

 

 

最後に

 積極補強をしたチームもあればあまり変わらないチームもある。多くのチームはキャンプインをしており2月末にはJ1開幕だ。J1優勝争いや残留争い。大躍進や低迷が起こりやすいのがJリーグ。今年はどのチームが躍進するのかを楽しみに開幕の時を待ちたいと思います。

コンサドーレ2019シーズン展望

 移籍選手は多かったがダメージ自体はそれほど大きくはない

 長年チーム支えキャプテンを務めたこともあった河合をはじめJ1昇格に貢献してきた内村、そして稲本や菊池など多くの選手がチームを去った。

 しかし、大きいダメージがあるとすれば昨季12得点の都倉がC大阪へ移籍したくらいであとはそれほど大きくはないだろう。むしろ都倉が流出したがそれを補うだけの補強はできたといえる。

 

 鈴木武蔵を筆頭に新たな攻撃の核になり得る選手を迎えた

 都倉は流出したが代わりにVファーレン長崎から昨季11得点の鈴木武蔵を獲得。

他にも左WBの中野や京都サンガから東京オリンピック世代の岩崎、そしてアンデルソンロペスとルーカスフェルナンデスの外人2人を新たに迎えた。さらに高校サッカー選手権優勝の青森山田の10番”檀崎竜孔”の入団が内定しており将来が有望な選手と実力のある選手をバランスよく補強できた印象。G大阪Vファーレン長崎にレンタル移籍していた中原が2シーズンぶりに帰還しプレーの幅を広げた彼の活躍にも期待がかかる。

 見込み通りの活躍をしてくれれば昨シーズン以上の結果はあり得る

 鈴木武蔵には今シーズンも2桁の得点が求められるはずでありアンデルソンロペスやジェイを中心とした攻撃のバリエーションが増えれば前線の迫力は増すだろう。

しかし、前線にタレントが集まったが連携面での不安はあるためキャンプからしっかり構築していってほしい。

 

 最終ラインの層の不安は消えず…

 積極的に動いた前線の補強とは正反対に昨季後半からでた最終ラインの不安を補うバックアッパーもしくは即戦力の獲得はない。昨季カップ戦などで好パフォーマンスをした中村の昇格はあったもののそこに賭けざるを得ないというのは心もとなさすぎる。

まずは夏の移籍期間まで大きなケガなくやり過ごせることを願いたい。

 

 精神的支柱の役割は宮澤が担う?

 河合らベテランが退団し精神的支柱の役割はチーム最年長の小野やキャプテンの宮澤が予想される。2019シーズンは昨シーズンのようなうまくいくシーズンになるかもしれないし残留争いを強いられる厳しいシーズンになる可能性もある。残留争いとなればチームの雰囲気は自然と悪くなるのでそういった厳しい状況でチームを好転させる起爆剤のような役割を誰が担うのか注目である。

 

 2019シーズンもまずは残留から

 J1で3年目を迎え一つの節目のシーズンである。ACLが目の前だった昨シーズンがあるため「今年は優勝!」「ACLだ!」と言いたい気持ちはわかる。しかし柏レイソルは一昨シーズン前に4位でいながら昨年J2へ降格してしまったのだ。資金力に大きな差がないクラブが多いJリーグだからこそ、少しのことで上位浮上もあれば下位転落もあり得る怖いリーグ。まずは残留を目指して戦うのは昨シーズンとは変わらないがその先を目指す戦い方は昨シーズンを糧に戦える強みがあることを忘れないでもらいたい。

 

 

 

コンサドーレ年間総括<後編>

 躍進の裏で来季への課題も

 前編では今シーズンを通しての大きくクラブとしての成長であったり変化を取り上げてきました。後編では来季への課題、不安材料というものを取り上げていきたいと思います。

 

 

 要所での試合を落としてしまう

 今シーズン”取りこぼし”は非常に減ったと思います。中位もしくは下位相手の試合だとある程度引き気味に構えてくるチームもあり札幌がやりたいようにさせてもらえることも多くありました。一方で川崎や鹿島そして広島の上位陣には主導権をとられることも多くこの3チームから今シーズン勝ち点3を奪うことはできませんでした。来季以降さらなる浮上を目指すのであればその3チームから勝ち点3を奪うことは必須です。

上位陣と勝ち点の差を埋めるには直接対決で勝つのが一番手っ取り早いのだから。

 

 

 バックアッパーに力強さを感じない

 今季のコンサドーレでは選手層の薄さを感じたことも多いはずだ。ミシャ監督になってからは攻撃に重点を置くことから選手起用ではスピードのある選手やテクニックであったりビルドアップのセンスが良い選手をファーストチョイスとして使っていた印象がある。昨季までは左WBには石川、CBには横山や菊池が起用されていたが今季は菅やキム・ミンテ、荒野や深井そして進藤が多く起用された。しかし今季スタメンを1つ2つでも替えるとかなりプレーの質が落ちたようにも思える。駒井の代わりがいないというのも感じたことだ。今季は幸い大きなケガは少なくスタメン陣の長期離脱はなかったが来季以降離脱した時に高いクォリティでプレーできる選手が欲しいところだ。途中交代での出場でもインパクトを残せる、悪い流れを断ち切ることができる選手がベンチで欲しかったというのがシーズンの後半戦は特に感じたことだ。

 

 

 来シーズンはクラブとしてJ1で3年目を迎えるシーズン

 コンサドーレが目標としているのは「J1定着」。今季残留を果たし来季は初のJ1三年目を迎える。しかし、まだまだ定着とは言えないだろう。ミシャ監督1年目でここまでの成績を残すと来季の期待値は高まるだろうが堅実に来季も戦ってほしいというのが私個人の願いだ。