来季へ課題となるのは選手層の厚さ  コンサドーレ札幌

来季へ課題となるのは選手層の厚さ

 今季のコンサドーレ札幌はJ127節終了時点で7位につけている。そしてまだ未消化の試合も一試合あるなかでACL出場圏内である3位との勝ち点差は“2”だ。

まだ残留が確定はしていないものの昨年は常に降格圏を気にしながら戦っていたが今年は安定して順位をキープしているようにもみえる。

 しかしながらここ最近の試合では強豪チームとの対戦をし見事に力の差を見せつけられた印象だ。

  今年のコンサドーレは新監督を迎え昨年まで築いてきた守備的なスタイルから一変し、 自ら仕掛けていく攻撃的なスタイルへの変化を果たそうとしていた。

 ミシャ監督の攻撃的なスタイルは浸透までに時間がかかるといわれ、サポーターも今シーズンは我慢のシーズンになるかもしれないと思っていた人もいたのではないだろうか。

しかしシーズン開幕から数試合は手こずったが、ここまでを見てみると見事な躍進を果たしたといえる。

 

 躍進の一方で一つ気がかりなこともある。

”選手層の薄さ”である。

 ミシャ監督はメンバーを固定する傾向があるというのもよく言われていることだがレギュラーメンバーとサブメンバーの差が大きすぎる。

 今季のコンサドーレの核と言えるメンバーの一人に駒井が挙げられるだろう。

駒井はミシャサッカーを浦和レッズ時代に経験しておりミシャサッカーをコンサドーレへ植え付けるキーマンの意味でもコンサドーレがレンタルで獲得した選手だ。

右のウィングバックでの出場やボランチでバランサーの役目を果たすこともあった器用なプレイヤーだ。右ウィングバックではサイドを切り裂くキレのあるドリブルからの精度の高いクロスや時にはカットインすることもある。コンサドーレにとっては貴重なドリブラーだった。

 しかし、駒井の欠場時にはサイドでボールを持てる、脅威になる存在感をみせられる選手がいない。

 

 ほかのポジションでも同じようなことが言える。最終ラインの福森・ミンテ・進藤のところもロングフィードの精度は高いが守備面で不安を残す福森が起用され続けている。

 中盤も時折荒野が出場することもあるが大きなインパクトを与えられていない。そのため宮澤と膝に不安を抱え90分が計算できない深井を起用せざるを得ない。しかし深井はシーズンを通してみるとパフォーマンスはかなり良い。

 

 選手は試合に出場し続けることから疲労の見られる選手も多い。しかし成績面でいい順位につけているということ、レギュラーの選手とベンチの選手でパフォーマンスに差がある点を考えると現状として疲労が溜まっていてもレギュラーメンバーを先発させざるを得ない。

 

 今シーズンも他チームと比べると予算の面で劣るためここまでの出来はかなり素晴らしいものを残している。しかし今シーズンの攻撃の面で違いを見せられる三好や駒井は“レンタル移籍”であり来シーズンはコンサドーレにいない可能性も十分にある。質の高い選手を獲得するには大きな資金が必要ではあるが、来シーズン以降さらなる高いレベルを目指すためにはやはり“選手層の厚さ” “競争力”

というものを生み出すために頭数を揃えるためだけではない補強が必要だろう。